本校は、沖縄本島の最北端の国頭村の奥区に明治43年(1910年)に奥尋常小学校として設立され、今年で111年を迎える伝統ある学校です。
学校は、緑豊かな山懐に抱かれた奥川の下流に位置し、北側には奥漁港があります。2階からは鹿児島県の与論島を眺望することができる等、豊かな自然環境に囲まれた場所にあります。さらに、山には茶畑があり、集落内にあるお茶工場で作られる「奥みどり」が特産品です。また、共同売店発祥の地として知られ、今年115周年になります。そして、奥の共同一致の精神や助け合いの精神は気高く脈々と現在に受け継がれ、人々の心に根付いています。
今年度の本校児童、教職員数は、児童12名、教職員9名の21名です。少人数ながら子ども達は、心温かい地域の人々に守られ、純真で人なつっこく伸び伸びと育っております。
また、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために昨年度より中止していますが、「奥やんばる鯉のぼり祭り」を始めとする多くの地域行事へ全児童・教職員が参加する等、地域と学校が連携した行事がたくさんあります。
そして、授業では、少人数という利点を生かした細やかな指導を行っています。始業式や終業式で児童全員が舞台上で決意の作文の発表、安田小学校や安波小学校との合同遠足や合同学習、毎朝の5分間走、読書や読み聞かせの実施等、様々な教育活動に取り組んでいます。さらに、奥川の水質・水棲生物調査やヤンバルクイナ生息調査等、豊かな自然を守り生かす活動にも取り組んでいます。
これからも、保護者や地域とともに、子ども達の健やかな成長のために取り組みの充実を図って参ります。
今後とも、保護者や地域の皆様には、ご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ、あいさつといたします。
令和3年4月1日
国頭村立奥小学校
校長 仲村 章浩